論文・学会情報

2013年02月01日

Scientific Reports誌に国立がん研究センター研究所との共同研究成果が掲載されました。

Sci Rep. 2013;3:1197. doi: 10.1038/srep01197. Epub 2013 Feb 1.
Human adipose tissue-derived mesenchymal stem cells secrete functional neprilysin-bound exosomes.

「概要」

アルツハイマー病は、β-アミロイドペプチド(以下、「Aβ」)産生とクリアランスの均衡が保てなくなり、脳内に過剰なAβが蓄積することにより、神経障害が生じることを特徴としています。また、ネプリライシン(以下、「NEP」)は脳内の最も重要なAβ分解酵素であることが知られています。本研究では、ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞(以下、「AD-MSC」)が、酵素活性を有する機能的なNEPを含むエクソソームを分泌することを確認しました。AD-MSCが分泌したエクソソーム1mgタンパク質中のNEP特異的活性レベルを測定したところ、0.3 ngのリコンビナントNEPタンパク質のそれと同等でした。注目すべきことに、AD-MSC由来エクソソームはN2a細胞に取り込まれ、N2a細胞内のAβ量を減少させることが示されました。重要なことに、これらの特徴は骨髄由来間葉系幹細胞(以下、「BM-MSC」)よりもAD-MSCにおいてより顕著であり、アルツハイマー病治療におけるAD-MSC由来エクソソームの可能性を示すことができました。

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