ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞は機能的なネプリライシン結合エクソソームを分泌する

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Takeshi Katsuda , Reiko Tsuchiya , Nobuyoshi Kosaka, Yusuke Yoshioka, Kentaro Takagaki, Katsuyuki Oki, Fumitaka Takeshita, Yasuyuki Sakai, Masahiko Kuroda & Takahiro Ochiya1,
1. From the Division of Molecular and Cellular Medicine, National Cancer Center Research Institute
2. Institute of IndustrialScience (IIS), The University of Tokyo
3. Research and Development Dept., seems Inc.
4. Department of Pathology, Tokyo Medical University

 

Abstract

アルツハイマー病は、脳機能障害を主症状とする神経変性疾患である。日本では2020年、80歳以上の約1割が認知症となり、その約7割がアルツハイマー病と予測されている。このため、予防法・治療法の確立が早急に望まれている。アルツハイマー病の原因として考えているのがアミロイドβタンパク質(Aβ)の蓄積や濃度の上昇による神経細胞の死滅である。今日のアルツハイマー病治療は、このAβが原因であるという仮説に基づき、Aβの除去の為にβセクレターゼ(Aβ産生酵素)やγセクレターゼの阻害薬など、アミロイドに対する免疫療法が治験などで用いられているが、強い副作用を理由に多くの治験が中止となっている。Aβはアミロイド前駆体タンパク質がβセクレターゼやγセクレターゼという酵素によって切り取られる事で産生される。根本的治療には脳内のAβの量を低下させる事が必要となる。また、Aβの分解過程にはタンパク質分解酵素であるネプリライシンが関与しており、加齢やアルツハイマー病の進行とともに低下してしまう事が証明されている。脳内のネプリライシン活性をあげることができれば、アルツハイマー病の病状を緩和する事が出来ると考えられている。本研究はアルツハイマー病に対する治療効果を予測するため脂肪由来間葉系幹細胞と骨髄由来間葉系幹細胞から産生されるネプリライシンの発現量を比較した。

論文

ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞は 機能的なネプリライシン結合エクソソームを分泌する

疾病ごとの研究

アルツハイマー病